ダウン症とは

        「ダウン症」とは、一般に聞きなれない言葉だと思います。人には23組の染色体があり、

       ダウン症の大部分は21番目の2本の染色体が正常に分離しない為におこる染色体異

       常が原因と言われています。

        また、染色体異常は誰にでもおこる可能性があり、親の遺伝を引き継いだものではあ

       りません。普通染色体異常がおこれば、多くの流産につながります。これを乗り越えて生

       まれてきた子に与えられた生命力、条件がよかったことをあらわしています。ダウン症は

       過剰の21番目染色体以外は、正常なのが普通です。

         「ダウン症」はほぼ1000人に一人生まれています。また、統計的には母親の年齢が 

       高いと発生率も高くなるといわれていますが、実数では若い母親から生まれるダウン症

       も多くなっています。

   
    発達について、

       ダウン症の染色体異常による症状は、「ゆっくり育つ」と言うこと、赤ちゃんにより個人差

       はありますが首のすわり、寝返り、おすわりなどは一般に2〜6ケ月の遅れ、歩行は6〜

       18ケ月遅れることはありますが、ほぼ普通に発達する子供もいます。

        近年、早期療育による指導を赤ちゃんの時から始めることにより、発達の遅れを最小に

       することができる事が分ってきました。

        ダウン症の子供は、IQが低くできるまでに時間がかかります。気長に社会の中で生活し

       ていける力を身につけながら、あせらず愛情を込めて育てることが大切です